持続可能な社会の実現のため、企業も個人もSDGsを意識した活動・行動が求められています。企業や団体、個人や家庭、大人や子供の垣根を超えて、よりよい未来の実現に向けてみんなでSDGsに取り組むための支援サービスとして、インフォコムは「Lookat(るかっと)」の開発を開始しました。新たな事業として期待されるLookatの企画に関わるメンバーが、現在どのような想いを抱き、未開の領域に挑んでいるのか、話を聞きました。
長内 賢 Ken Osanai
デジタル・サステナビリティ事業部
SDGsプロモーショングループ
2015年入社
村田 空知 Sorachi Murata
デジタル・サステナビリティ事業部
SDGsプロモーショングループ
2022年入社
長内:SDGsには「誰ひとり取り残さない」という考え方がありますが、SDGsに取り組む企業の現場社員からは「自分の会社がどのようなSDGsの取り組みをしているのか分からない」という声を聞くことが多く、SDGsを目指す企業の中で取り残されているように感じることが多いです。企業が取り組むSDGsが社員に浸透しない、そのような課題をITサービスの力で解決できるのではないか、という考えから、このサービスが始まりました。
私は新卒で入社してから5年ほどエンジニアとして働いていたのですが、新規事業でお客様のニーズに応える仕事をしたいと思い現在の部署に異動しました。
その後、2021年にLookatのベータ版を出して市場のニーズを調査して、2022年に製品版をリリースするタイミングで村田さんが新入社員として配属されましたよね。
村田:そうですね。私が大学時代にデザインやUI/UXを学んでいて、それを一番活かせるのが新規事業のLookatだと思ったため、配属希望を出しました。SDGsについては、大学でサービスを企画する課題があり、関わりがありました。
長内:村田さんが入ってきてすぐの頃にサービスのランディングページを作るという業務をお願いして、こんな感じでできる?と聞いたらとても綺麗に仕上げてくれて驚きました。理論を知っているからこそ、デザインを戦略的に作って改善することもできます。デザインやグラフィックを専門でやってきたメンバーは課にいなかったので、村田さんが来てくれて助かっています。
長内:私は主に企画・プロモーション全般を担当しています。企画では、SDGsに取り組んでいる企業の方からニーズを伺って、こういう機能や改善があるといいのではないか、と考えて開発担当者に依頼しています。プロモーションでは、サービスを認知してもらうために広告の出稿、製品ページの改善、HPに掲載するコンテンツの追加等をしています。
村田:私から見ても長内さんは本当に様々な面でLookatの業務に携わっていると感じます。だからこそサービスに関連する様々な知識を持っているという印象を持っています。
長内:たしかに実際に仕事をする中で、SDGsに取り組もうとしている方々はもちろん、サービスの開発や広告の出稿、セミナーの開催等色々な方との接点があります。だからこそサービスの知識をしっかりと持って、情報の取捨選択をしたり、こうすれば良くなるのではないかと日々考えたりすることが重要だと思っています。
村田さんと一緒に仕事を進めることも多いですが、Web広告のバナーや、その先にあるランディングページは村田さんが制作に特に関わってくれているところですね。
村田:そうですね。配属されてランディングページを作った後に担当したのが広告のバナー制作でした。どんな広告にするのが効果的なのか、複数パターンの広告を作って測定しました。
長内:新規サービスなので、サービスの企画やプロモーション施策など、トライしなければならないことが多いです。その答え合わせがいつになるか分からないのは大変なところだと感じます。
我々のサービスが市場から求められている実感はあるのですが、実際に顧客となる人にどんなメリットを与えられるか、より明確にしたうえでアピールしていくのがこれからの課題だと感じています。
村田:私は新入社員なので、企業にサービスを使ってもらう際に求められることは何か、まだ十分な知識がないと思っています。企業の方針を知らないと、その企業に合った提案ができないと実感しています。
長内:どの企業にも当てはまる正解があるわけではなくて、取り組んでいる企業の中で方針ができている必要がありますよね。各社の方針に違いがあるからこそサービスのデザインが難しい訳ですが、村田さんはどうしたらいいと思いますか?
村田:今のLookatはターゲット層がかなり広いサービスになっているので、対象をもっと絞って考える必要はあると思います。ターゲットをきちんと定義して、そこに合わせた機能を作った上でターゲットを広げていく、というやり方をしたいですね。
Lookatはまだあまり競合がないサービスなので、市場が成熟していなかったり、前例を参考にすることができなかったりします。しっかりとユーザーのニーズを引き出してゼロから作り上げることが必要で、それが難しいところでもあり面白いところだと思っています。
長内:たしかに、お客様の課題を聞いて、それをLookatで解決できるかもしれないとか、新たな解決策を提示できるかもしれないって光明が見えた瞬間はすごく面白いですね。お客様も思いついていなかったことを提案して、「それができると助かります」と言ってもらえたときにはやりがいを感じます。そういう意味では、もともとやりたかったことができています。むしろ範囲が広すぎて困っているぐらいです(笑)。
村田:私も同じ感想です。一般的にデザイナーが関わらないような、営業戦略や開発の会議まで新人の内から関わる機会があるのは良い経験だと思います。
長内:自分達の事業を継続すると同時に社会課題の解決を目指す取り組みをしているからか、志を高く持って仕事をしている人と接する機会も多いです。一緒に仕事をして良い刺激をもらえています。
村田:私が知っている範囲だと、部署のメンバーも仕事に前向きですね。こうやったら良くなるんじゃないか、という意見を積極的に発信する方が多いので、新人の私も臆せず発言できるし、それが当たり前な雰囲気があります。自分の意見を言いやすいのはありがたいです。
長内:SDGsについて、企業がスムーズに取り組みを始められて、経過を記録して、改善のための社内コミュニケーションも生まれる、Lookatをそんなサービスにしたいです。
個人の目標としては、Lookatというサービスを広げる中で、いろんな強みを持っている会社と組んで、より大きな課題を解決できるようなプロジェクトを起こせる人財になりたいと思っています。村田さん個人の目標はありますか?
村田:広い視野を持って仕事ができる環境に身を置いているので、ビジネス的な視点を持っているデザイナーになりたいです。それができれば、事業にも貢献できるし自分のスキルアップになると思っています。
長内:今村田さんがキャリアとしてやりたいと思っていることと、プロジェクトの中でお願いしたいと思っていることは噛み合っていると思います。負担が大きくならないようにしつつも、Lookatと村田さんが一緒に成長していってくれたらいいなと思っています。改善のための発言もしてくれるし、課や部の空気にも馴染んでいます。私からすると本当に即戦力で助かっているし、今後もっと助けてもらう場面が増えると思うので、このまま頑張ってほしいです。
村田:ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
※所属部署およびインタビュー内容は取材当時のものです。