インフォコム株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：黒田 淳）は、IoTを活用した温度管理サービス「データウオッチ」の新バージョン（v3）の提供を開始しました。
「データウオッチ」は、主に食品の安全管理のため冷蔵機器内に設置したIoTセンサーを利用し、温度データの自動収集や温度異常の自動通知を行うIoTサービスです。当社は、2018年より、食品工場、ホテル、レストランなど食品を扱う事業者向けに「データウオッチ」を提供し、HACCAP（ハサップ）に基づく衛生管理、食中毒の予防、フードロスの削減だけでなく、温度管理の自動化による人手不足の解消に貢献してまいりました。
今回の新バージョンでは、ユーザビリティ向上と新機能の追加により、より幅広い業界での活用が可能になりました。
■主な新機能と改良点
- 湿度センサー対応
これまでの温度、中心温度センサーに加え、湿度センサーにも対応しました。食品安全管理だけでなく、サーバールーム、倉庫分野における貴重品の保管、医療分野における医薬品の保管など幅広くご活用いただけます。
利用シーン：食品工場では、冷蔵庫内の温湿度をリアルタイムで監視し、適切な保存環境を維持。サーバールームでは、温度と湿度を管理し、機器故障の防止をサポート。
- タグ機能（センサーのグループ表示機能）の追加
温度センサーと湿度センサーをグループ分けする「タグ機能」を新たに追加しました。複数のセンサーを1つのタグにまとめることで、一括での検索や設定変更が可能になり、大規模施設での運用を大幅に効率化できます。
利用シーン：大規模な定温倉庫や冷蔵倉庫では、エリア毎にタグを設定し、エリア別の温度管理を効率化。食材の種類ごとにタグを設定し、温度管理の履歴を詳細に分析。
- 異常通知先を自由に設定可能に
異常発生時の通知について、従来各センサーに設定できる通知先は1つまででしたが、新バージョンではセンサー毎やタグ毎に複数の通知先（最大50）を設定できるようになりました。これにより、大規模施設で複数の管理者がいる場合や、テナントビルなどでの運用にも柔軟に対応できます。
利用シーン：ショッピングモール内の複数テナントが共同で冷蔵設備を使用する場合、各テナントに異常通知を送信し、迅速な対応が可能。
- 管理コンソールを全面リニューアル
使いやすさを追求し、管理コンソールの画面設計を一新しました。温湿度センサーと中心温度センサーの閲覧画面を分離するなど、１つの管理コンソールで複数のセンサーデータを、より見やすく操作性の高いUIでご利用いただけます。
- 拡大
- 管理コンソールの画面イメージ
５．小規模から利用できる低価格プランの新設
1拠点のみ導入、PoC・テスト導入を希望されるお客様にも利用しやすいプランを開始しました。従来50センサーから利用が可能でしたが、5センサーから申込みが可能となり、このプランでは既存価格の半額以下で導入できます。
「データウオッチ」新バージョン（v3）の詳細はこちら：https://data-watch.cloud/
■幅広い業界での活用が可能に
今回のバージョンアップにより、食品を扱う事業者だけでなく、定温倉庫、医療施設、美術館などの多様な温湿度管理ニーズに対応できるようになります。特に、ホテル業界や定温倉庫においては、人手不足と品質管理の課題解決に向けた導入が進んでいます。これにより、業務の省力化と品質向上が期待できます。
当社は、2024年内に「データウオッチ」を300拠点に導入することを目指しています。これにより、様々な業界での温湿度管理の標準を確立し、安全で効率的な管理を支援いたします。今後は温度・湿度以外にも利用可能なセンサーの種類を追加し、将来的には収集データのAIを活用したデータ分析等のサービス拡充を目指し、より多様なニーズに応えてまいります。
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