前職の経歴・現在の業務

入社から3年間はSEとして、商社向けの基幹システムの開発に携わっていました。当時、私が担当していたのは、海外40拠点で使われる基幹システムで、国ごとに異なる会計制度や税制、商慣習をよく理解した上、要件定義を行わなければならず、非常に難易度が高いものでした。しかも、インフォコムが長年支え続けている重要な仕事のひとつだったので責任は重大です。しかし、ユーザーの声を直に聞くことができる部署だったため、今となっては非常にいい開発経験が積めたと感じています。

 

その後、本社で事業投資やM&Aを手掛けるベンチャーキャピタル部門に移り、現在はインフォコムアメリカで、Business Development(事業開発)に携わっています。具体的には、インフォコムのさらなる成長のため、シリコンバレーを拠点に、最新のIT技術の調査を行うほか、優れた技術力やプロダクトを持つ現地スタートアップを発掘し、業務提携や投資につなげる活動を行っています。

赴任直後のエピソード

アメリカオフィスの存在は知っていましたが、まさか入社4年目の私が関わることはないと思っていたので、抜擢された時はとても驚きました。うれしさの半面、開発経験しかない私に何ができるのかとても不安だったことを覚えています。

 

幸い、高校と大学を海外で過ごしたので、英語には不自由しなかったのですが、アメリカは初めて訪れる国。知り合いもおらず、ましてや土地勘もありません。部屋にはベッドも照明もないところからのスタートでした。

 

仕事についても、日本との違いに驚くことが少なくありませんでした。アメリカの東海岸と西海岸の時差は2時間。日本とは17時間の時差があります。国内出張といっても飛行機での移動がほとんど。アメリカの広さを感じたものです。

仕事のやりがい

世界中からスタートアップやベンチャーキャピタルが集うシリコンバレーですから、大企業の役員や著名な投資家、勢いのあるスタートアップの創設者とお会いする機会が多い上、常に最先端のITを間近に感じられる環境にいるので、刺激的な毎日です。

 

その一方、広範囲な知識を身につけ、常に新しいトレンドを追い続けなければ、ライバルとの競争を勝ち抜くことはできないという危機感は常に感じています。交渉事ひとつ取っても日本とは違ったスピード感で臨まなければならず、緊張を強いられますが、そうした厳しい環境だからこそ、日本ではなかなか味わえないやりがいや、達成感が得られるのだと思います。

 

まだまだ世界的な知名度が高くないインフォコムですが、創設から30年以上の歴史があり、イノベーションへの関心が高い企業です。これまで培った経験や顧客からの信頼を活かし、どうすればスタートアップにアピールできるかを常に考え行動しています。

将来の目標

いま私たちに期待されているのは、インフォコムの成長に貢献できるような事業開発を成功させること。当面は、ひとつでも多くの成功事例を積み重ね、インフォコムがIT分野におけるイノベーションに貢献する企業だということを、多くの方々に印象づけたいと思っています。将来的には、弊社だけではなく、海外に進出したいと考えている顧客やグループ企業のグローバル化を手助けできるよう、ここシリコンバレーでプレゼンスを強めていきたいですね。

※所属部署およびインタビュー内容は取材当時のものです。