松本 謙一
Kenichi Matsumto

インフォコムアメリカ
オープンイノベーションセンター BC&D
2015年度入社

前職の経歴・現在の業務

大学在学中に、トイレットペーパーに広告を載せて配布するベンチャーを創業し、卒業後は、大手システムインテグレーターに入社しました。ここで2年間、ERPパッケージ(統合基幹業務システム)の導入コンサルタントを経験した後、製造業向けの生産管理システムを開発する会社と、スマートフォンアプリや課金プラットフォームを開発する会社を連続して起業。その後、事業売却やエンジニア派遣会社のCTOなどを経て、インフォコムに入社しました。

 

現在はインドネシアの首都ジャカルタに駐在し、現地で「GnB Accelerator」という、インドネシアのスタートアップの成長促進を目的に設立した、起業家支援プログラムの立ち上げに携わっています。

 

「GnB Accelerator」は、インフォコムと米シリコンバレーのFenox Venture Capital社との共同事業で、プログラムに参加したスタートアップは3カ月間にわたって、最大で5万米ドルの出資と起業家や投資家からのレクチャー、活動資金の調達支援など、さまざまな支援を受けられます。

 

私はプログラムマネージャーという立場からこの事業に関わり、GnB Acceleratorを軌道に乗せる役目を負っています。

赴任直後のエピソード

2010年頃、シリコンバレーでアクセラレーター事業に出会い、衝撃を受けたのが、今の仕事に就くきっかけでした。その当時はまだ、日本で同種の事業を行っている企業はなかったのですが、ほどなくして大手が参入し始めたこともあり、まだアクセラレーター事業が根付いていない国で立ち上げに関わる可能性を模索し始めました。そんな時、インフォコムがインドネシアでアクセラレーター事業を始めるという話を耳にしたんです。それですぐに応募し、入社することになりました。

 

ジャカルタへの駐在が決まった時は「これでやっとスタートラインに立てる」という晴れやかな気持ちで一杯でした。とはいえ、コネクションがまったくないところからスタートです。商習慣や文化も違いますから、戸惑うことも少なくありませんでした。しかし、プログラムの開始を知らせるプレスリリースを発表したところ、わずか2週間で350社ものスタートアップから応募を集めることができたんです。幸先の良いスタートを切れたことは、ここの国でビジネスをゼロから立ち上げていく上で、大きな自信にもなりました。

仕事のやりがい

一番のやりがいは、プログラムに参加した起業家の成長を目の当たりにした時です。プログラムに参加直後に行われるピッチ(プレゼンテーション)では、先が思いやられるようなスピーチしかできなかった起業家が、プログラムの最後を飾るDemo Day(多数の投資家を集めて行われるデモンストレーション)の本番で、見違えるような素晴らしいピッチを披露。多くの投資家を惹きつけ、熱心に出資話を受けているのを目にした時は、アクセラレーター事業に携わって本当に良かったと思います。

 

インドネシアと日本では、お金や時間、仕事に対する感覚が少し異なっているので、その調整には今も苦労しています。それでも毎日やりがいを感じながら仕事に取り組むことができるのは、日本からのバックアップが充実しているからでしょう。日本とは異なる手続きが多いにもかかわらず、親身になって対応を行ってくれるので、とても心強く感じています。

将来の目標

2つの目標があります。ひとつは、GnB Acceleratorを卒業したスタートアップがその成長性を持続させて、インドネシアを代表するような企業に育つこと。もうひとつは、アクセラレーター事業以外のビジネスにも取り組み、インドネシアでのビジネスがインフォコム全体の売上や利益の中で、大きな部分を占めるような規模に育てることです。自社サービスのグローバル展開を視野に入れ、さまざまなビジネスを展開していければと思っています。