02エキスパートインタビュー 古田 正樹Masaki Furuta

技術企画室 室長
 CTO補佐
1992年入社

1992年、帝人(株)システム技術研究所(現インフォコム(株))に入社。システム技術研究所に配属され、画像処理用ライブラリなどの開発に従事する。入社3年目からは技術開発部で企業向けペーパーレスシステムの開発、ECM事業部で開発チームのマネジメントなどに携わり、ネットビジネス事業部(現(株)アムタス)や技術開発室を経て、2013年から現職。現在は、研究チームをマネジメントする傍ら、自らもWebRTCをテーマに技術系メディアへの寄稿やイベントでの講演など、精力的に活動している。

  • 現在の仕事

    インフォコムの研究開発を
    主導しています

    2013年に設立された技術企画部の室長として、私は現在、5名のチームメンバーを率いて、Webやソフトウェア技術の研究開発に取り組んでいます。私たちの使命は、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、AI(Artificial Intelligence:人工知能)、VR(Virtual Reality:仮想現実)など、数年以内に大きな社会的インパクトをもたらすことが予想されるテクノロジーを調査・研究すること。2016年には、有志メンバー が集まり、音声を分析し、360度リアルタイム映像から話者の方向を見極め、自動追尾する作品 をカメラメーカー主催のコンテストに応募したところ、実用性と完成度が高く評価され、最優秀賞を受賞することができましたが、これも技術企画部の実績の一つ。つまり蓄積した技術的な知見を社内外に広くアピールすることで、新たなビジネスチャンスを切り拓いているのです。私自身も、Webブラウザ上でリアルタイムコミュニケーションを可能にする技術「WebRTC」(Web Real-Time Communication)の応用研究に取り組んでおり、技術系メディアで記事を書いたり、 社外の技術イベントに登壇したりする機会が増えていますが、入社から約25年にわたってやりがいと楽しさを感じながら技術に関わり続けていられるのは、われながら幸せなことだと感じています。

  • 仕事への信念・こだわり

    事業部にとって最も身近な
    ブレーンでありたい

    インフォコムの技術基盤の強化を担う部署を率いるにあたって、大切にしていることが二つあります。それは「わかりやすい情報発信」と「技術の相談窓口として身近な存在であること」です。お客様に提供するサービスやソリューションの開発で多忙を極める事業部にとって、直近のビジネスに結びつくかどうかわからない最新テクノロジーを研究することは、容易なことではありません。そこで技術企画室では、半年に1回、社内向けにプレゼンテーションする機会を設け、最新のテクノロジーを活用したプロトタイプを披露するようにしています。例えば、トイレに個室のドア開閉を感知するセンサーを設置し、ブラウザで使用状況をチェックできるようにしたことがあるのですが、IoTを身近に感じることができたと社内の評判も上々でした。やはり、情報はわかりやすく体感できる形で発信することで、初めて人の記憶に残すことができるものなんですね。もし記憶の片隅に残っていれば、いずれその技術が必要になった時、相談しようというアクションにつなげることができるでしょう。技術の進化や多様化はとどまることを知りませんが、技術企画室は、事業部にとって最も身近なブレーンとして頼られる存在であり続けたい。いつもそんな気持ちで研究開発にあたっています。

  • これからの展望

    批判や失敗を恐れず、
    新しいことに挑戦します

    熟慮を重ねて検討しなければならない分野もありますから、一概には言えませんが、研究開発においては、失敗や批判を恐れたり、完成度にこだわったりするあまり、消極的になるのではなく、果敢に挑戦してみることがとても重要だと考えています。 そういう意味で、私たち技術企画室は、常に可能性を感じるテクノロジーの吸収にについては、貪欲でありたいですね。社内外から「あのチームはいつも変なことをやっているな」 という認識を得られたら本望ですね。これから将来にわたって、インフォコム全体が常に「面白いこと」に取り組んでいる状態にするためにも、私たちが率先して新しいテクノロジーの可能性を切り拓いていきます。きっと、その試みがインフォコムの次の事業を生み出す原動力になるからはずだからです。ですからこれからもブレることなく「変」なことに取り組み続けたい。それが技術企画部にしかできない、会社や社会への貢献方法なんだと思います。

  • 就活中の君へ

    一つの技術を極めるために、一日中、机にかじりついていている必要はありません。社内外にいる、優秀なエンジニアや技術コミュニティから学べることがたくさんあるからです。もしエンジニアとしてのキャリアをより良いものにしたいなら、変化を恐れず新しいことにチャレンジすること、そして優秀なエンジニアと交流することを大切にしてほしいですね。エンジニアの成長意欲に年齢は関係ありません。ぜひ、私たちと一緒に、テクノロジーの未来を切り拓いていきましょう。

野口 直樹
松本 浩二