株式会社JTB情報システム様事例

株式会社JTB情報システム 業務部 調査役 業務改善担当 鈴木直子氏 (左) 担当マネージャー 斉藤裕子氏 (右)

JTB

工事進行基準対応のシステムを考えたとき、最初は現行システムを改修するつもりでした。しかし結局GRANDITを選びました。その理由は・・・

JTB情報システムでは、ソフトウェア開発会社への工事進行基準の適用に対応するためGRANDITを導入しております。導入検討当初は自社システムの拡張を考えていたという同社が、なぜ市販のERPパッケージの導入を選択し、その中でもGRANDITを選んだのか。同社業務部を訪問、担当の鈴木氏に導入の経緯を詳しく聞いた。

case study 01 導入事例 株式会社JTB情報システム様 事例

JTB情報システムの業態について

― JTB情報システムの業態について教えてください。
JTB情報システムはシステム開発を行うJTBのグループ会社です。JTBの旅行予約システム「TRIPS」をはじめ、JTBグループ各社の業務システム等の開発、および運用サービスを行っています。売上高は148億(2008年3月期実績)、社員数は450名(2008年4月現在)です。

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工事進行基準対応のためGRANDITを導入

― JTB情報システムはGRANDITをどのように活用していますか。

ご存じのように2009年4月からソフトウェア開発業でも工事進行基準が適用されることになりました。JTB情報システムでは早速これに対応するための受注管理システムとしてGRANDITを導入しました。

GRANDITはJTBグループ共通の経理システム「ZERO」と連動させています。ZEROはJTBグループ会計システムとして当社が開発し、GRANDITと同じく2009年4月に導入したもので、これまでグループ内で会社によって違っていた会計システムを統一し、グループ全体の会計体制強化を図る目的のものです。

これまでは、受注したシステム開発の終了後にまとめて売上を計上していましたが、これを開発期間中に進捗に応じて段階的に売上を計上するやり方に変わりました。

今回の新シテステムの導入により、工事進行基準に対応しなおかつ内部統制の強化となる新しい会計体制がスタートしました。

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まずは現行システムの拡張を検討

― GRANDIT導入前には、どのようなシステムで受注管理を行っていたのでしょうか。

自社開発のシステムで受注管理を行っていました。これは、当社が設計し協力会社に開発を依頼して構築したDB2がベースのシステムでした。当社の環境および業務に合わせて作ったため使いやすく、特に大きな問題はありませんでした。

しかし使いやすいということは、裏を返せばセキュリティ面の弱さにつながっていました。そこでこのたびの法改正をきっかけに、内部統制強化と工事進行基準に対応する新システム導入の検討を開始しました。2007年秋のことです。

業務改善担当 鈴木直子氏

自社で作ったシステムでは、本当に工事進行基準に対応するかどうかが不安でした

― システムをリプレースするにあたり、どんな選択肢があったのでしょうか。

新しいシステムに求める要件は3つありました。

  1. 1.工事進行基準に対応すること
  2. 2.内部統制を強化できること
  3. 3.4月にカットオーバーするZEROに連動させること

まず現行のシステムのリニューアルを考えました。現行システムに手を加えて求められる基準を満たすことができるのであればそれがベストです。

しかしこれには不安がありました。このシステムの開発会社は小規模で、工事進行基準対応の実績はありません。これから勉強していただいたとしても本当に対応できるのだろうかという不安です。無事に出来上がったとしても、カットオーバーまでには相当数のテストを行う必要があるでしょう。

そこでその開発会社にヒアリングを行ったところ、工事進行基準に合わせるには大幅にシステム改修しなければならならず、他の案件とのからみで、その規模の開発をすぐに行うのは厳しいとのことでした。

また予算を見積もったところ、予想以上にかかることがわかりました。これぐらい大がかりな改修となれば、今までのような小さな改修のようなわけにはいかないようでした。

そこで、既存のパッケージ製品を使うことを考えました。調査したところ、パッケージであれば予算的にも自社開発より安く上がり、使い勝手で現行に劣ったとしても、最も重要である工事進行基準対応に関しては安心できます。

そこで、2008年4月頃からERPパッケージ製品の検討を開始しました。工事進行基準に対応した製品をピックアップしたところ、最終的に2製品が残りました。

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選抜した2製品でデモ、そしてアンケート

― 候補となった製品について教えてください。

大手A社のERP製品とインフォコムのGRANDITです。それぞれRFPに基づき提案をしてもらい、その上で実際の当社業務を想定した同じシナリオでデモをやっていただきました。業務に関わる複数のセクションから合わせて14名に見てもらい、デモの後にアンケートを採りました。

アンケートの結果は以下です。

質問1:自社開発とパッケージ製品、どちらにすべきか。

回答:自社開発がよい・・・1名  パッケージ製品が良い・・・13名

質問2:GRANDITとA社製品ではどちらが良いか。

回答:GRANDIT・・・8名  A社製品・・・1名  どちらともいえない・・・5名

上記のアンケート結果を参考にしながら総合的に判断し、最終的にGRANDITに決定しました。

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GRANDITを選んだ3つの理由

― 最終的にGRANDITを選んだ理由を教えてください。

GRANDITを選んだ理由は以下3つです。

1.Webベースであること。

A社製品はクライアント・サーバー型、GRANDITはWebベースでした。以前、クライアント・サーバー型のシステムの導入を担当した経験がありますが、まず各PCにリモート設定をし、その後プログラムを送ったりインストールを一つ一つ行うなど業務量が多く大変な思いをした経験があります。今回も、インストールや更新、メンテナンスなど管理側の負担の大きさを考えるとWebベースのGRANDITに軍配が上がりました。

また、今後こういったシステムはWebベースが主流になっていくはずで、トレンド的にもWebベースの方を選ぶのが正解だと感じました。

2.使い勝手が良いこと。

2製品を比べて、機能面で大きく差があるわけではありません。しかしGRANDITは外付けではなく基本パッケージの中に工事進行基準のテンプレートがあり、GRANDITの画面で工数管理などができるところが便利でした。アンケートでも「GRANDITのほうが使い勝手がいい」という意見が多くありました。

3.熱意があること。

A社のデモはそつなくこなしていましたが、やや融通が利かないという印象でした。たとえば開発単価などを聞いても明らかにせず、対応に不満が残りました。

一方でインフォコムのデモは十分に熱意を感じるものでした。また、何を聞いてもきちんと答えるという姿勢に誠意を感じました。

2008年8月からプロジェクトがスタートし、8ヶ月後の2009年4月、ZEROのスタートと同時にGRANDITの受注管理システムが無事カットオーバーとなりました。新しい2つのシステムが同時に開始したため管理側はしばらく大変でしたが、今ようやく落ち着いてきたところです。

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導入で大変だったこと

― GRANDIT導入において大変だったことは何ですか。

最も大変だったのは、ソフトウェア開発以外の取引の処理でした。

JTB情報システムは開発の会社ですが、グループ会社のITに関するサービス全般を行っているため、取引数で見ると、開発案件よりもハードウェアの販売のほうがはるかに多く、扱う商品には数千円のトナーカートリッジなども含まれています。当然のことながら、これらの機器販売の会計処理は工事進行基準とは関係がありません。しかし新システムは開発の案件管理が基本となっているため機器販売の処理手順が異なり、日々発生する機器販売の取引の処理を、担当者にいかに使いやすいようにしていくかに腐心しました。

また、「効率性」と「内部統制」の両立の難しさを感じています。内部統制を強化すればどうしても処理のステップ数が増えてしまい、まだ不慣れなユーザーに負荷がかかります。そのあたりは運用面でカバーすることを考えています。

たとえば、まだ案件になっていない段階で発行する見積書に関しては、内部統制を意識しながらもシステム外のところで発行し、取引が開始した後の発注書や受注書だけを取りこむというような工夫です。

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GRANDITの導入効果

― GRANDITの導入効果をお聞かせください。

なんと言っても、このプロジェクトの目的であった「工事進行基準を満たし内部統制対策を強化するシステム」を構築できたことが最大の導入効果です。まだ手を加えなければならないところもあると思いますが、無事に目的を果たし一安心をしています。

また、実際にシステムが稼働してみると、工数管理が自動化されたことも大きな導入効果だと感じます。従前のシステムでの工数管理は受注管理とは別の仕組みで行っており、労務費はExcelで手計算をしていました。作業時間もかかると同時に人的ミスのリスクがありました。GRANDITにしてからは一瞬のうちに自動計算が行われるため、工数管理業務の負担が大きく軽減されました。

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インフォコムへの評価

― インフォコムへの評価をお聞かせください。

インフォコムに対する評価は以下3つです。

1.会計業務に詳しいこと。

インフォコムの担当者はみな会計業務の知識が豊富です。私たちはシステム担当ですので会計業務に関しては専門外で、会計業務の流れなどについてすべてを把握しているわけではなく、時には会計担当者にうまくシステムの説明ができないこともありました。そんなときにインフォコムが間に入ってくれて、私たちの代理としてシステムの説明やヒアリングをしてくれて大いに助かりました。

2.私たちと一緒に考えてくれること。

システム会社として、お客様の方向性がなかなか決まらず仕様決めに時間がかかってしまうことはよくあります。そんな場合はこちらからは介入せず、お客様側で決めて下さい、決まったら教えてください、というスタンスを取りがちですが、インフォコムはそうではなく私たちと一緒に考えてくれました。IT企業はソリューションビジネスと言われ、私たちも「ベストソリューション」という言葉をよく使いますが、インフォコムはその言葉を実践していると感じます。同じ業種として見習いたいと思いました。

3.スタッフがいいこと。

PMの方もサポートの方もマメに足を運んでくれて、本当によくやっていただいたと思います。こちらが何か要望を投げかけると、考えますのでお時間くださいと言いながら即対応してくれました。スタッフの方には恵まれたと感謝しています。

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今後の期待

― インフォコムへ、今後の期待があればお聞かせください。

導入して2ヶ月、まだまだ課題はありますが、これから一つずつ解決していき、最終的には、要件を満たしながらも使い勝手の良いシステムとして完成させていきたいと思っています。インフォコムには今後も相談に乗っていただき、ともに目標に向かって進んでいただきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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JTB

株式会社JTB情報システム

本社
東京都渋谷区初台1-53-6 初台光山ビル
TEL
03-5365-6531 (代表)
設立
1984年(昭和59年)2月
資本金
10,000万円
売上高
148億円
従業員
450名
事業内容
情報通信事業
URL
www.jss.co.jp
取材日時 2009年6月
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