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[2008/01/17]
創薬研究向けワーク・フロー型プラットフォームKNIME(ナイム)で活用する計算処理モジュール等の開発・販売に関する契約を締結

 インフォコム株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長 吉野 隆、以下インフォコム)は、ドイツのKNIME GmbH (Unter dem Torkelberg 1, 78465 Konstanz, Germany、以下KNIME社)と、KNIME社が提供する創薬研究向けワーク・フロー型プラットフォーム*1「KNIME(ナイム)*2」上における商用利用可能な計算処理等のモジュール(ノード*3)の開発・販売に関する契約を締結し、創薬研究向けのノードの開発・販売及び個別ニーズに応じた「KNIME」上における開発サービスを開始する事といたしました。

 「KNIME」は、ドイツのKonstanz大学で開発され、創薬研究者が視覚的に計算処理ワーク・フローを作成し、計算処理が実行できるプラットフォームで、無償・オープンソースとして提供されているため、独自のノード組み込みや独自のシステムとの連携が可能です。
 「KNIME」には、独立したプログラムが実行可能な100を越すノードが用意されており、それらのノードを組合せる事によって、効率的な計算プロトコル*4の作成、処理、使用・保存している計算プロトコルに関する履歴情報の利用が可能となります。

 インフォコムでは、製薬企業の研究所向けに提供してきたシステム開発サービスを通じて蓄積したノウハウを活かし、創薬研究向けに提案するノードの開発や販売を進めています。第一弾として、ハンガリーChemAxon社ライセンスと「KNIME」を連携する機能「JChem Extensions」をインフォコムが開発し、2008年2月から販売を開始する予定です。また、個別ニーズに応じた「KNIME」上における開発サービスも合わせて開始します。

 創薬研究において研究者は、それぞれの研究目的に応じて幾つものプログラムやソフトウェアを組み合わせて利用しています。これら一連の組合せはプロトコルとも呼ばれ、ターゲットの違いや研究の試行錯誤により、使用する複数のプロトコルのパラメータ変更や微調整が頻繁に発生します。更に、これらの計算プログラムやソフトウェアは、異なる開発会社の物や独自で開発したプログラムであったりする事が多く、このため、利用する都度、異なるソフトウェアで計算を実行し、データの移行やデータ変換という煩雑さが生じる事から、実際の研究作業には多大な労力とコストを要しています。
 これら一連の流れを一つのプラットフォーム上で管理・実行し、研究の効率化を図るために提案されたのがワーク・フロー型プラットフォームです。

 ワーク・フロー型プラットフォームである「「KNIME」は、ドラックデザイン計算プログラム開発会社大手の米国SCHRODINGER(シュレーディンガー)社*5や米国Tripos社が、KNIMEソリューション・パートナーとして参加表明した事により、従来の化学に関する情報を取り扱う情報技術者(ケム・インフォマティシャン)向けに特化したワーク・フロー型プラットフォームだけではなく、分子設計を行う研究者(モデラー)にも、その支持が広がりつつあります。「KNIME」は、更に生物学に関する情報を取り扱う情報技術者(バイオ・インフォマティシャン)や研究所内で発生するデータのマイニング・ツールとしての利用も想定しています。

 インフォコムは、KNIME社との契約締結を機に、創薬研究に向けた製品・サービスの拡充を図るとともに、創薬システム開発支援の営業強化を行ってまいります。



【画面イメージ】

【用語解説】

*1:ワーク・フロー型プラットフォーム
異なるプログラムを同一のプラットフォーム上で操作・実行するためのソリューション。ユーザは、複数の計算プログラムを一つのプラットフォーム上で、プロトコル作成、計算実行、管理が可能。創薬における計算科学においては、ワーク・フロー作成とその利用はパイプラインとも呼ばれる事もある。

*2:「KNIME」    http://www.knime.org/index.html
ドイツのKonstanz大学にて開発され、創薬研究者が視覚的に計算処理ワーク・フローを作成し、計算処理が実行できるプラットフォームの事。

*3:ノード
ワーク・フロー型プラットフォームであるKNIME上における、個々の独立したプログラム。
各ノードは独自の実行役割があり、それぞれのノードを繋いで組み合わせする事により、複数のプログラム処理が一気に行える。
例えば、化合物データを外部から読み込む【ノード:ReadFile】、化合物の物性を計算する【ノード:CalcProperties】、それらデータをPDFファイルにする【ノード:PDF】があった場合、それらをワークフローとして
【ノード:ReadFile】−【ノード:CalcProperties】−【ノード:PDF】
と繋ぐ事で、ユーザは計算したいファイルを選択するだけで、最終的に物性計算数値が入ったPDFファイルのレポートを作る事ができる。

*4:プロトコル
ここでいうプロトコルは、創薬研究におけるある決まった一連の実験の組合せや条件。
ステップを選択的に組み合わせる事により、独自のプロトコルや一連の統合された解析フローを作成し解析する事ができる。処理結果は、データとモデルを相互的に見比べて解析する事が可能。

*5:SCHRODINGER(シュレーディンガー)社 http://www.schrodinger.com/
高性能な分子設計シミュレーション・ツールであるSCHRODINGER SUITEを開発提供する米国の会社。日本においてはインフォコムが代理店販売・サポートを実施。

<製品・ソリューションに関するお問合せ先>
インフォコム株式会社
フロンティア事業本部ケム&バイオ・インフォマティクス部
東京都千代田区神田駿河台3-11
TEL  :03-3518-3860
E-mail:info-science@infocom.co.jp
URL :http://www.infocom.co.jp/bio
<本リリースのお問合せ先>
インフォコム株式会社
広報・IR室長 森田 昇
東京都千代田区神田駿河台3-11
Tel  :03-3518-3160
E-mail:pr@infocom.co.jp
URL :http://www.infocom.co.jp
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