創薬研究領域では、代謝によって薬物が生体内でどのように変化し、その変化した物質が生体にどのような影響を及ぼすのかを解析する「代謝・毒性予測」へのニーズが高まっており、更に性差・年齢差・個人差・時間差による代謝メカニズムを定量的に捕らえることが出来る「Metabolic Profiling」手法は、安全性・毒性だけではなく将来の診断手法の手がかりとしても研究が進められています。
Chenomx NMR Suiteは、このようなニーズに対し、生体から簡単に採取可能なサンプルを非破壊にて分析できるNMRデータを使用し、
約290種類にも及ぶ代謝データセット(ライブラリ)と特許所得した独自技術を用いて、混合物物質の同定と定量を一度に行うことが可能な「新薬研究」及び「疾患検出」のための強力なツールです。
Chenomx NMR Suiteは5つのモジュールから構成されています。
各種フォーマットの1D-NMRデータ処理を行うツールです。FIDの読込みから、ウィンドウ関数・FT・ベースライン補正・位相補正などを行い、Profilerで解析可能なデータへと変換します。
Processorで処理したNMRスペクトルデータから個々の化合物を同定し、その化合物濃度を用いた定量化を行うツールです。500MHz・600MHz・700MHz・800MHzで測定された約290種類の化合物ライブラリ及び、400MHzで測定された約130種類の化合物ライブラリが準備されており、このライブラリを使って解析を行います。Profilerでは4種類の解析手法を備えています。
Chenomxライブラリを用いて代謝物を同定/定量し、代謝物と濃度リストが作成される
スペクトルをBinning(バケット積分)し、積分値とピークエリアリストが作成される
単なるBinningではなく、Chenomxライブラリを用いて、各代謝物毎の積分を実施。代謝物と積分値リストが作成される
Targeted Profilingで同定できなかったスペクトルに対してのみBinningを実行する
Profiler内で使う化合物ライブラリを設定・構築するツールです。独自のミニライブラリの作成や、ライブラリに含まれていない新規化合物の登録なども可能です。
ライブラリ内に含まれていない新規化合物をライブラリに登録するための、1次シミュレーションツールです。スピン情報の定義やスピンースピンカップリング情報を用いた、より効果の高いシミュレーションが可能です。
Spin Simulatorで作成した理論的なモデルから、総合的なクラスターをフィッティングさせる機能を持つツールです。化合物のフルアサインやカップリング情報の全てを解読する必要はなく、容易に新規化合物をライブラリに登録することが可能です。